WebデザイナーがおすすめするWordPress 無料&有料テーマ

Webデザイン会社や多くのユーザーに人気の高いCMS「Wordpress 」そのWordPressにはデザイン性の高い「テーマ」(テンプレート)が数多く用意されており、テーマは管理画面(ダッシュボード)の外観から選択して簡単にセッティングすることができます。
また、外観 > 新規追加 >アップロードを行って、ダウンロードしてきた有料のテーマを、圧縮したままインストールすることができます。
ネット上に公開されているテーマや販売しているテーマの数は膨大です。どのテーマを選んでいいいかわからない・・・選択したテーマが自分が作ろうとしているサイトにあっているかわからない・・・セッティングしたものの、どうやったら見本のようなテーマになるのか、全くわからないという悩みもよく聞きます。
こちらのページでは、日本語に対応しているテーマで、カスタマイズがしやすいテーマを有料・無料に分けてご紹介します。
おすすめの無料テーマ
フルサイトのテーマ「X-T9」

XT-9は、最新の**フルサイト編集(FSE: Full Site Editing)**に対応した無料のWordPressテーマです。フルサイト編集とは、従来のテーマで必要だったカスタマイズコードや複雑な設定を必要とせず、サイト全体をブロックエディターで直感的にデザイン・編集できる機能です。
具体的には、ヘッダー、フッター、サイドバー、アーカイブページ、404ページといった、これまで専用テンプレートが必要だった部分も、すべてビジュアルエディターで直接編集可能です。これにより、レイアウトやデザインを一貫してカスタマイズでき、サイト全体を自分好みに仕上げることができます。
また、XT-9では、フルサイト編集向けに用意されたブロックパターンやテンプレートパーツが充実しており、ドラッグ&ドロップで簡単にプロフェッショナルなデザインを作成できます。さらに、カスタマイズした内容はリアルタイムでプレビューできるため、変更内容を確認しながら作業を進められるのも大きな魅力です。
このようにXT-9は、初心者でもコードに触れずに高度なデザインが可能でありながら、上級者にとっても柔軟で自由度の高いテーマとなっています。ブログやビジネスサイト、クリエイティブなポートフォリオなど、さまざまな用途で活躍する万能な無料テーマです。
最初の設定がわかりやすくさらに拡張性が高い「Lightning」

Lightningは、ブログテーマとしても活用できますが、その多くの使い方に「ビジネス向けのサイト」が挙げられます。便利な点として、
- WordPress の外観のテーマから「Lightning」と検索して、一覧に出てくる手軽さ
- 別途専用のプラグインが用意されており「ブロックパターン」を使い、ビジネス向けサイトに必要なパーツが、固定ページや投稿ページに簡単に設置ができる
- 「ExUnit」というプラグインが用意されているので、SNSの連携や、必要な機能が全てプラグインで揃っている
Lightningは、カスタマイズするための、独自デザイン用のスキンが用意されており、Wordpressのテーマをカスタマイズする時に、元のテーマのCSSを打ち消してCSSを設定する作業が必要となりますが、独自デザイン用のスキン「Plain」では、不要なCSSを省いてあるため、打ち消し作業が少なくなります。
また、子テーマサンプルを使った開発者向けのページ解説では、Pro版にはなりますが、フックの箇所を確認できます。
LIQUID PRESS(リキッドプレス)

LIQUIDは、日本発の無料WordPressテーマで、シンプルながら高いデザイン性と使いやすさを備えています。日本語環境に最適化されており、文字フォントやレイアウトが美しく、日本語サイトに適した仕上がりを実現します。
このテーマは初心者にも使いやすい設計で、シンプルなブログや個人サイトに最適です。無料ながら、レスポンシブデザインやSEOに配慮した構造を採用しており、基本的なカスタマイズ機能も備えています。
LIQUIDは軽量で高速なテーマであるため、スムーズなサイト運営を可能にします。手軽に日本語対応のウェブサイトを構築したい方におすすめの無料テーマです。

SEO最適化済み、かなり高性能「Luxeritas」
Luxeritas Themeは、多くのテーマが必要とするプラグイン「All in One SEO」を必要としないSEO最適化済みのテーマです。また、高速化を重視した無料のテーマです。
- SEO最適化に対する取り組みのページでは、設計方針やhtml5 の仕様に準じた文法・セクショニングの使い方を明記されている
- テーマを設定後の「デザインファイル」も多く公開されており、簡単に外観を変更することができる
- グリッドデザインを使用しているため、タイル型や、カード型に自由に変更できる
- 高速化に関する取り組みのページでは、別途必要なプラグインである「HTML・CSS・Javascript の圧縮」や「Javascript の結合」など多くの設定がされている
ブロックエディタの中には、ブログ記事では便利な「インライン装飾」や「吹き出しブロック」「アコーディオンブロック」が用意されており、「縦書きブロック」や「スクロールアニメーション」など楽しくなるブロックも多数用意されています。これらのブロックは重くなりがちですが、独自の高速設定でかなり軽量。ブログテーマの中では秀逸です。

Hello Elementor(ハロー エレメンター)

Hello Elementor(ハロー エレメンター)は、プラグイン「Elementor」の機能を最大限に活用するために開発された、シンプルで軽量なテーマです。またElementor は、WordPress のプラグインとして提供されている、直感的で使いやすいウェブサイトビルダーです。これを使うことで、コーディングの知識がなくても、美しいウェブサイトを作成することができます。
- Elementor は、リアルタイムでウェブサイトのデザインやレイアウトを編集することができます。そのため、変更を加えるたびにプレビューを見る必要がない
- テキスト、画像、ボタン、動画、フォームなどのさまざまなウィジェットが用意されています。また、数多くのプリセットテンプレートも利用可能。
- サードパーティ製のアドオンや拡張機能と統合可。
- 検索エンジン最適化(SEO)に配慮した構造をしている
有料テーマでクライアントワーク
WordPressを使ったWebサイトの作成の中で、オリジナルのテーマを納品する場合もありますが、有料のテーマを使って、クライアントワークを行うことがあります。オリジナルのテーマの場合、クライアント側で修正ができない構造で納品してしまうのを避けるためでもあります。
ただし、有料のテーマでもクライアントワークで使えるテーマと、ライセンス購入後使うことが可能になるテーマがあります。クライアントワーク可能なテーマは、「100%GPLライセンス」いう表記で書かれています。
GPLとは?
GPL(General Public License)は、オープンソースソフトウェアのライセンスの一種。GPLは、自由なソフトウェアの利用・改変・再配布を促進することを目的としています。その中で、100% GPLとは、ソフトウェアがGPLのもとで完全にライセンスされていることを意味します。100% GPLのソフトウェアは、その性質上、他のGPLソフトウェアとの互換性が高く、オープンな開発環境を提供します。WordPressのテーマやプラグインなどの多くは、100% GPLの下で配布されており、これによって広範囲にわたる利用や改変が可能になっています。
有料でありかつ有名なテーマ
- Swell(スウェル)
- Snow Monkey(スノーモンキー)
- SANGO(サンゴ)
- THE THOR(ザ・トール)
- JIN(ジン)
- Lightning Pro(ライトニング プロ)
- LIQUID PRESS(フルサイト編集)
圧倒的人気 Swell(スウェル)
Swellテーマは、その機能性と使いやすいブロックエディターを最大限生かして作られているテーマです。fukuokamiyakoのブログもこちらのテーマを使って構成されており、大変お世話になっています。使えば使うほど、機能の豊富さに驚かされるテーマです。テーマに惚れ込んだマニアさんのサイトも多いのも頷けます。

Swellテーマは、美しく洗練されたデザインと高度なカスタマイズ性を備えたプレミアムWordPressテーマです。Swellは、ウェブサイトやブログを作成するための多目的テーマとして設計されており、幅広い用途に適しています。
- レスポンシブデザイン
Swellテーマは、モバイルからデスクトップまで、さまざまなデバイスや画面サイズに対応したレスポンシブデザインを投稿・固定ページやカスタマイズ画面から作成ができるようになっています。 - 豊富なカスタマイズオプション
Swellテーマには、カスタマイズ性の高いオプションパネルが含まれており、色やフォント、レイアウトなどを簡単に調整できます。さらに、ダッシュボードには、「ブログパーツ」というオリジナルの機能があり、便利な活用方法があります。 - SEO最適化
Swellテーマは、検索エンジン最適化(SEO)に配慮して設計されています。適切なマークアップや高速なページ読み込み速度など、SEOに重要な要素が組み込まれています。 - SWELL設定
高速化や構造化データの設定、jQueryを読み込む位置やのテーマ設定や、エディター設定を使ってカラーパレットやリストなどの色・ボタンやマーカーの細かい配色を指定できます。 - ウェブサイトパフォーマンス
Swellテーマは、高速かつ軽量であるため、ウェブサイトのパフォーマンスが向上します。これは、ユーザーエクスペリエンスの向上やSEOランキングの向上につながります。 - サポートとアップデート
Swellテーマを購入すると、継続的なテーマのサポートと定期的なアップデートが提供され、最新のセキュリティ機能や新機能を利用できます。

Snow Monkey
Snow Monkeyは、シンプルで使いやすいデザインと豊富なカスタマイズオプションが特徴です。サイトにもあるように、Gutenberg ブロックエディターに対応した 100%GPL の WordPress テーマ。ブロックやパターンを多数用意されているので、スピーディーにサイトを立ち上げ可能です。

サイトにも記述されているところですが、Snow Monkey が得意としていることは「シンプルなサイトを素早く立ち上げること」「カスタマイズが必要な web サイト制作のフレームワークとしての利用」というところなので、コードのカスタマイズを望まない場合や、ブログ機能が充実しているテーマとは異なるようです。
初心者向きでストレスフリーを追求 SANGO(サンゴ)

SANGOは、日本語表示に特化したWordPressテーマの1つです。HTMLなどの難しい知識がなくても、自由にカスタマイズできることが特徴の一つです。
- 日本語表示に特化:
日本語表示に特化したテーマであり、WordPressの設定画面から日本語を簡単に設定できるようになっています。 - レスポンシブデザインに対応:
100%レスポンシブ対応で、スマートフォンやタブレット端末からの閲覧にも適しています。 - ドキュメントが充実:
初心者向けのドキュメントが豊富に用意されており、分かりやすく使い方を学ぶことができます。
SANGOは、アイキャッチ画像の設定が少し複雑で、レイアウトの種類も十分ではありませんが、
日本語表示に特化し、初心者でも使い方が分かりやすいことが特徴です。
LIQUID PRESS(リキッドプレス)

LIQUID PRESS(リキッドプレス)**は、日本発の国産無料WordPressテーマで、シンプルながら高いデザイン性と機能性を兼ね備えています。日本語環境に最適化されているため、文字フォントやレイアウトが日本語サイトにぴったりフィットし、美しい仕上がりを実現します。
このテーマは最新の**フルサイト編集(FSE: Full Site Editing)**に対応しており、サイト全体をブロックエディターで自由にカスタマイズできます。特に、日本語向けに調整されたブロックパターンやテンプレートが豊富に用意されており、初心者でも直感的に操作可能です。
また、LIQUID PRESSはSEOや表示速度を意識した設計になっており、検索エンジンでの順位向上や快適なユーザー体験を提供します。ブログ、ビジネスサイト、ポートフォリオなど、幅広い用途に対応可能で、初心者から上級者まで多くのユーザーに適しています。
フルサイト編集に対応しているため、ヘッダーやフッター、投稿ページ、アーカイブページ、404ページなど、これまでテンプレートファイルが必要だった部分も、ビジュアルエディターで直感的に編集可能です。特に、LIQUID PRESSには日本語向けのブロックパターンやテンプレートが充実しており、フォントや行間、余白の調整が簡単に行えるため、日本語サイトにおいて高い完成度のデザインを実現できます。
さらに、国産テーマならではの丁寧なドキュメントやサポートも提供されているため、安心して利用を開始できます。シンプルかつ高機能なLIQUID PRESSで、プロフェッショナルなウェブサイトを簡単に構築してみてはいかがでしょうか?

洗練されたデザインと万全なSEO対策 THE THOR(ザ・トール)

THE THORは日本語表示に特化したWordPressテーマの1つで、SEO対策に特化しており高いデザイン性が特徴です。
- SEOに強い:
検索エンジン上での表示がしやすく、徹底的な対策が施されているのでSEO対策用プラグインなどは必要ありません。 - 美しいデザイン性と多様なカスタマイズ性能:
レスポンシブデザインにも対応し、豊富なカスタマイズオプションから快適かつ詳細なデザインが可能です。
以上のように、THE THORは安定したデザイン性・カスタマイズ性能が見込めます.WordPressテーマの一つである「AFFINGER」に比べ、一部安価で購入できる点も魅力です。高性能がゆえにカスタマイズは複雑になりますが、使いこなすことができると、おしゃれでSEO対策万全のテーマを扱うことができます。
カスタマイズ性能に優れた「AFFINGER(アフィンガー)」
AFFINGERは、アフィリエイトサイト制作に特化したWordPressテーマの1つです。2023年2月に「AFFINGER6」にアップデートされており、洗練されたデザインが特徴的です。
- アフィリエイトサイト制作に最適:
アフィリエイトサイト制作向けの機能が多く搭載されています。例えば、Amazonや楽天のAPIを使った商品一覧の自動生成や、バナー広告の表示などが容易に可能です。 - SEO対策に強い設計:
自動でメタ情報を設定する機能や、コンテンツのキーワード密度を自動計算する機能などがあります。 - カスタマイズ性が高い:
多数のカスタマイズオプションが搭載されており、デザインや機能性を自由にカスタマイズできます。
以上のように、AFFINGERはアフィリエイトサイトを作りたい人には最適です。
ただしWordPressテーマとしては比較的高価であり、専門的な機能も多いため、一般的なウェブサイト制作には向いていない場合があります。また、日本語対応が完全でなく、英語中心であるというデメリットも存在します。