ポートフォリオ・制作実績講座[0]ゼロ Canvaを使って作成してみよう!

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目次

ポートフォリオとは?

分野や業界によって意味が違ってくるのですが、ここで言うポートフォリオとは、自分をアピールする為の作品集になります。クリエイティブな業種の採用には、必ずと言っていいほど求められるでしょう。履歴書や職務経歴書よりも重要視される場合がありますので、ポートフォリオを使ってどれだけスキルをアピールできるかが採用最大のカギとなります。

では、採用する側が具体的にどのような部分をポートフォリオで見ているのかというと、作品自体の完成度、センスもさることながら、

  • アプリケーションツールは何を使用して作成しているのか
    バナーなどを作成する際には、必ずPhotoshopまたはIllustratorを使用したかどうかを明記しましょう。
  • 制作時間にどのくらいかかるのか
    バナー作成の練習を重ねるごとに、制作時間は短くなっていくものです。初回は8時間かかりましたが、2回目では4時間、3回目では2時間で作成することができました。練習の成果が現れ、効率的に作業が進むようになったのです。その時間を明記しましょう。
  • 自分よがりになっていないか
    ポートフォリオは、自身のスキルや制作実績をアピールするためのウェブサイトです。自己アピールの場ではないため、趣味や最近の傾向などは掲載しません。また、派手なローディングや横スライドなどの動きは、アピールする相手によっては控えるべきです。動きの強いサイトの方が目を引くかもしれませんが、相手にとっては迷惑になる可能性もあるため注意が必要です。
  • ユーザビリティ、マーケティング目線の工夫などできるのか
    LPなどを作成する際には、掲載される場合を考慮してください。作成したLPのコンセプトや、ユーザー目線をどのように考えて作成したかを記述しましょう。また、クライアント様のためにどのようなマーケティング目線が確保できているかも記載しましょう。

自分をアピールする資料ですから、相手(採用側)にわかりやすく【伝わるように作る】というのがポートフォリオサイトの基本です。「作るの何だかとても難しそう…」「自分にはそんなにアピールできる作品がない…」など、ここで諦めてしまう方もいることでしょう。

まずはバナーなどを作成

バナーやファースビューのキービジュアルの画像は、ポートフォリオに適しています。また、ブログなどに掲載されているアイキャッチ・サムネイルなども掲載することで、見栄えが良くなります。

時間はかかりますが、さらにランディングページ(LP)を作成し、HTML/CSS/JavaScriptを使用してコーディングすることも、より良いアピールにつながります。

また、副業案件においても、多くの場合「ロゴ」の作成が求められます。その際には、パターンを作成し、名刺などに配置するモックアップや、Figmaを使用してプロトタイプを作成することもおすすめです。

作成したバナーやLPを掲載するためのポートフォリオサイト

ポートフォリオサイトを作成するためには、コーディング力が必要です。デザインを得意とする方や、まだHTML/CSSの学習を初めていない方は「ノーコード」ポートフォリオサイト作成サービスを使ってみましょう。

ノーコードとは?

ソースコード(HTML/CSS/JavaScriptなどwebサイトを作成する際に必要なコード)を記述せずに、Webサービスやアプリケーションを使って作成することができるサービスのことです。ソースコードを記述しないので、HTML/CSSの学習がまだの方や、デザインのみ扱いたい方に向いています。料金が発生する場合もあるので、登録方法は確認してから利用しましょう。

STUDIO(スタジオ)

スタジオは、プログラミングの知識がなくてもウェブサイトやモバイルサイトを開発できるプラットフォームです。一般的には、グラフィカルなユーザーインターフェースやドラッグ&ドロップの機能があり、コーディングが不要な状態で構築できます。代表的な機能には、

  1. フォームビルダー:ユーザーがデータ入力を行うためのフォームを作成できます。
  2. ワークフロービルダー:異なるアクションや処理を組み合わせてワークフローを設計できます。
  3. データベース:データの保存と管理を行うためのデータベースを提供します。
  4. レポート&ダッシュボード:データを視覚化し、分析するためのレポートやダッシュボードを作成できます。

スタジオには、HTML/CSSを直接編集する機能はついていません。

スタジオを開くと右上に無料ではじめる→ボタンがあります。新規登録はfacebookGoogleのアカウントからのサインインも可能です。直感的なデザインエディターや、あっというまに公開できるホスティング機能などがついています。エディターに用意されている書体もおしゃれでクールです。

Wix(ウィックス)

Wix(ウィックス)は、ユーザーが簡単にウェブサイトを作成し、カスタマイズすることができるクラウドベースのウェブサイトビルダーです。

  1. ドラッグ&ドロップビルダー Wixは、直感的なドラッグ&ドロップのビルダーがあるので、テキストや画像、動画などの要素を簡単に配置できます。
  2. 豊富なテンプレート  Wixには、さまざまな業界やニーズに合わせたプロフェッショナルなテンプレートが豊富に用意されています。
  3. カスタマイズ可能なデザイン Wixは、カスタマイズ可能なデザインオプションを提供しており、色やフォント、レイアウトなどを自由に変更できます。また、HTMLやCSSの編集も可能です。
  4. アプリマーケット Wixアプリマーケットには、さまざまな追加機能やツールが提供されています。例えば、フォームビルダー、ギャラリー、ブログ、SEOツールなどがあります。
  5. モバイル最適化 Wixは、自動的にモバイル最適化されたウェブサイトを生成し、モバイルデバイスからの閲覧にも最適化されています。

wixを開くと画面中央に無料ではじめるボタンがあります。新規登録はfacebookGoogleのアカウントからのサインインも可能です。ポートフォリオに適した、ギャラリー機能があり、さらに、お問い合わせフォームである、「コンタクトフォーム」の設置も可能です。

ジンドゥー(jimdo)

ジンドゥーのポートフォリオ作成です。プロダクトから「AI」「クリエイター」「独自ドメイン」が選択できます。SNS(facebook/Instagram)との連携もバッチリ。画像の取得が可能です。

WordPress

WordPressは、オリジナルのテーマでは、HTML/CSS/JavaScript/PHPを駆使して作成しますが、既存のテーマを使ってブロックエディタのみで作成されたサイトはノーコードサイトです。カスタマイズ性も高く、プラグインも豊富なところからクオリティの高いポートフォリオが作成できます。また閲覧してもらう際も、Worrdpressが作成できることもアピールできます。

人気のCanvaを使ってポートフォリオを作成

Canvaは、簡単に使えるオンラインデザインツールです。無料版でも豊富なテンプレートや素材が利用でき、デザイン経験がなくてもプロフェッショナルな仕上がりを実現できます。そのため人気急上昇してきているCanvaは、ノーコードの優れたデザインツールといえます。Canvaは、 Wordのようなテンプレート機能を網羅した、初めての人でも簡単にチラシや名刺などが作れるWebツールです。そのテンプレート数は、驚きの80万点。無料版、PROがあります。またクライアントワーク(クライアントから受ける仕事)にも使用可能なツールとなっています。

Canvaでは、ポートフォリオの紙媒体もWebサイトの両方が作成できます。

Canvaにサインアップ・ログイン

canva公式サイトにアクセスします。Google、Facebook、またはメールアドレスでサインアップできます。無料プランで十分ですが、必要に応じてProプランの試用を検討していきましょう。

Canvaの中で、ポートフォリオのテンプレートを探して作成してみよう

ログイン後、 ポートフォリオ で検索します。9475点〜のテンプレートが検索されます。

テンプレートを使う場合は、サムネイルの1つをクリックすると、「オンラインポートフォリオ」や「プレゼンテーション」などのカテゴリーがこのテンプレートをカスタマイズの上にありますので、確認して、該当のテンプレートをカスタムして作成していきます。数多くのテンプレートの中から自分にあった作品を選んでカスタマイズできます。

Canvaの中で、ポートフォリオサイト新規に作成してみよう

何をデザインしますか?の下にあるWebサイトアイコンをクリックします。「オンラインでの存在を高める」の下にある「ポートフォリオ関連のウェブサイト」をクリックして作成してみましょう。

開いたページでは、今回はテンプレートは使わず、レイアウトを選択して素材や文字を組み込んでみましょう。レイアウトから、ヘッダー向けのパーツ、作品を並べやすいレイアウト、プロフィールを描きやすいパーツの3つを選んだ状態です。

右上のwebサイトを公開から、無料のドメインや、別途取得するドメインを指定すれば、公開となります(すごい!)

Canvaを使ってクライアントワークはできる?

ポートフォリオの中にバナーやロゴなどを掲載し、アピールしていきますが、その際、Canvaで作成したバナーやロゴは掲載していいの?また、クライアントワークをCanvaで行っていいの?といった質問を受けます。

Canvaはクライアントワークにも十分活用可能です。特に、短時間でビジュアルを作成する必要があるプロジェクトや、クライアントとのコラボレーションが必要な場面で役立ちます。ただし、Canvaの利用にはいくつかのポイントと制約があるため、それらを理解しておくことが重要です。

Canvaをクライアントワークで活用するメリット

スピーディーなデザイン作成

  • 豊富なテンプレート:ロゴ、名刺、プレゼン資料、SNS投稿用デザインなど、クライアントが求める多様なデザインテンプレートを活用可能。
  • ドラッグ&ドロップ操作:初心者でもすぐに使える簡単なインターフェースで効率よく作業できる。

共同作業が簡単

  • リアルタイムコラボレーション:Canva ProまたはCanva for Teamsを使用すると、クライアントと同じプロジェクトで同時編集が可能。
  • 共有リンクの活用:クライアントに編集権限付きのリンクを共有し、フィードバックを直接受けられる。

コストパフォーマンスが高い

  • 無料素材でも十分対応可能:Canvaの無料版でも多数の素材を利用可能。
  • Pro版のライセンス:月額料金で高品質なプレミアム素材やフォント、ブランドキットを活用できる。

クライアントへの引き継ぎが簡単

  • Canvaを使用すれば、デザイン完成後にクライアントが編集可能な形式でプロジェクトを共有できるため、運用や更新が容易になる。

Canvaの著作権とライセンス概要

テンプレートの利用は許可されているか?

  • Canvaのテンプレートは、商用利用が許可されているものがほとんどです。
  • テンプレートをカスタマイズすることで、独自性のあるデザインを作成することが推奨されています。
  • そのまま利用する場合でも問題ないことが多いですが、クライアントのニーズに応じたカスタマイズが推奨されます。

無料素材とPro素材の違い

  • 無料素材:ほとんどの場合、商用利用可能。ただし、具体的な利用条件は各素材ごとに確認が必要です。
  • Pro素材:商用利用は可能ですが、Canva Proライセンスの有効期間中に限られます。クライアントがPro素材を使ったデザインを受け取る場合、その素材が含まれていることを明示するのが安全です。

エクスポート後の利用

  • Canvaで作成したデザインをPDFやPNGなどの形式でエクスポートした場合、そのデータは商用利用可能。ただし、元のテンプレートや素材を再販・再配布することは禁止されています。

テンプレート利用における注意点

テンプレートの再販は禁止

  • Canvaで作成したテンプレートをそのまま別のクライアントや市場に販売することは禁止されています。
  • クライアント向けにカスタマイズして納品する場合は問題ありません。

著作権がない要素の使用禁止

  • 一部の素材や画像には、特定の制限(例:第三者のロゴや商標)が含まれている場合があります。これらを使用する場合、追加のライセンスが必要なことがあります。

ブランドキットを活用する

  • Canva Proでは、クライアント専用のブランドキットを作成できます。これを使用することで、デザインにクライアントのロゴやフォントを統一的に反映でき、著作権リスクを低減できます。

実践的な対策

Canvaのライセンスポリシーを確認する

Canva公式サイトのライセンスページを定期的に確認し、利用条件に準拠する。

素材やテンプレートのライセンスを事前確認

使用するテンプレートや素材が商用利用可能であることを、個別に確認する。Pro素材を使う場合、クライアントにもCanva Proを利用する必要がある場合があるので注意。

クライアントに素材の利用範囲を説明

Pro素材や特定のテンプレートを使った場合、クライアントにその利用条件を明確に伝えることでトラブルを回避。

クライアントにカスタマイズ済みデザインを納品

元のテンプレートが残らない形で、完全にカスタマイズしたデザインを納品すれば、ライセンス問題をより避けられます。

Canvaをクライアントワークで安全に活用するポイント

  1. 商用利用可能な素材を選ぶ
    • 特にPro素材を使用する際は、Canvaの利用規約を厳守。
  2. デザインに独自性を加える
    • テンプレートに少し手を加えるだけで、オリジナル性が高まり著作権問題を回避しやすくなります。
  3. 利用条件をクライアントと共有
    • 「Canvaで作成したデザインには、Canvaライセンスの条件が適用される」ということを事前に説明しておくと安心です。
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