Adobe Illustrator 誰もが苦手な「ペンツール」の基本的な操作練習
Illustratorのペンツールは、誰もが苦手意識を持ちやすい機能の一つです。特に曲線を描くときに登場する「方向線」に戸惑い、「どちらを見ればいいのかわからない」と感じた経験はありませんか?
今回は、practiceファイルを使いながら、直線と曲線の描き方を練習し、ペンツールのコツをつかむ方法をお伝えします!
ペンツールで、直線から曲線を書く
直線から曲線を描くには、次の手順を試してみましょう。
- 最初の点(アンカーポイント)をクリックします。これが直線の始点となります。
- 次の点をクリックする際、Windowsの場合はAltキー、Macの場合はOptionキーを押しながら、マウスを上方向にドラッグします。この操作で方向線(羽のような線)を引き出します。
- 最終の点をクリックしたまま、今度は右斜め下方向にドラッグして、曲線を完成させましょう。
トレースを修正する場合に便利な操作
もし点(アンカーポイント)が下絵から離れてしまったり、ずれてしまった場合は、ダイレクト選択ツールを使って修正しましょう。
- ツールバーからダイレクト選択ツールを選択します(白い矢印のアイコンです)。
- 修正したいアンカーポイントをクリックし、ドラッグして正しい位置に移動させます。
ダイレクト選択ツールを使えば、細かな修正が簡単にできるので、トレースの仕上がりがぐっと良くなります。
ペンツールで、曲線から直線を書く
曲線から直線を描く際は、次の手順を試してみましょう
- 最初の点(アンカーポイント)では、Windowsの場合はAltキー、Macの場合はOptionキーを押しながら右下方向にドラッグして、方向線を出します。
- 次の点(アンカーポイント)を描くときは、右斜め上方向にドラッグして、方向線を両側に出しましょう。
曲線が短くなったり、下絵通りに描けなくても焦らないでください!後から調整できます。
- 次に直線を描き始める前に、2番目の点をクリックして、上に伸びた方向線を削除します。
- 最後に、直線が下絵からずれている場合は、ダイレクト選択ツールに持ち替えて調整しましょう。
ペンツールで、曲線から曲線へ
曲線から曲線を描くには、以下の手順を試してみてください:
- 最初の点(アンカーポイント)をクリックし、Windowsの場合はAltキー、Macの場合はOptionキーを押しながら、右斜め上方向にドラッグして方向線を引き出します。この方向線が次の曲線をスムーズに繋げるための基準になります。
- 次の点(アンカーポイント)は、右斜め下方向にドラッグして曲線を描きます。
- 次の曲線が上方向になる場合、WindowsはAltキー、MacはOptionキーを押しながら、下に伸びた方向線を右斜め上方向に引っ張り直します。この操作で、次の曲線の準備が整います。
- 3番目の点も同様に、ドラッグして曲線をつなげていきます。
- 描き終わった後、必要であればダイレクト選択ツールを使って各アンカーポイントや方向線を調整し、仕上げを行います。
お手軽にベジェ曲線を練習する「ベジェゲーム」
ペンツールで描く曲線のことをベジェ曲線といいます。このベジェ曲線を練習するツールや練習ファイルのサイトがありますので、ぜひチェックしていろいろ練習してみましょう。
10分動画 Adobe Illustrator ペンツールの練習
では実際の操作方法を動画を見ながら練習してみましょう!
練習ファイルがダウンロードできるサイト
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練習ファイル
今回使わせていただいた練習ファイルは、S.Design.Laboさんのをダウンロードして練習させていただきました。ありがとうございます!ポートフォリオ作成の解説も秀逸です!ぜひご参照ください。