WordPress 最小限入れておきたい「おすすめのプラグイン」
WordPressを初めて利用する際、最小限の必要な設定から始めることはウェブサイトの効率的な構築において重要ですが、基本的なワードプレスの機能だけでは、足りない部分があります。そういった時に、いくつかの必須のプラグインを導入することで、使い勝手がよくなります。
ここでは、WordPressの設定をする際におすすめの最小限のプラグインをご紹介しています。これらのプラグインは、セキュリティ対策、パフォーマンス向上の観点からスムーズで安全なウェブサイト構築を可能にすることができます。ぜひ、これらのプラグインを導入してWordPressのパワーを最大限に引き出しましょう。
セキュリティ
WordPressウェブサイトを安全かつ信頼性の高いものにするために、セキュリティプラグインの導入は不可欠です。その中でも、おすすめのセキュリティプラグインとして「All In One WP Security」があります。
All In One WP Security
WordPressサイトのセキュリティを強化するには、「All In One WP Security」がおすすめです。このプラグインは、使いやすさと高度なセキュリティ機能の組み合わせにより、ウェブサイトを悪意のある攻撃から守るのに役立ちます。
All In One WP Securityは、下記の図のセキュリティ強度メーターを通じて、サイトのセキュリティ状態を視覚的に確認できる直感的なダッシュボードがあります。また、強力なファイアウォールやログインブルートフォース攻撃の防御、不正なログイン試行の監視など、多岐にわたるセキュリティ機能を備えています。
Wordfence Security
ウェブサイトのセキュリティを向上させ、不正アクセスやマルウェアから保護するための包括的なセキュリティプラグインです。リアルタイムでのトラフィック監視、不審なアクティビティを検出があり、高度なファイアウォール機能により、悪意のあるトラフィックや攻撃からウェブサイトを守ってくれます。さらに、Wordfenceはマルウェアスキャン機能を搭載しており、ウェブサイト内の潜在的な脅威を検出して除去することができます。
Sucuri Security
ウェブサイトの監視、ファイアウォール、セキュリティアラートなどを提供する強力なセキュリティスイートです。主な特徴の一つは、リアルタイムでのトラフィック監視や、サイトへのアクセスやアクティビティを即座に検知し、悪意のある攻撃から守るためにファイアウォールを構築してくれます。さらに、Sucuriは定期的にウェブサイトをスキャンしてマルウェアを検出し、すばやく除去できます。また、DDoS(分散型サービス妨害)攻撃やブルートフォース攻撃からの保護も含まれており、セキュリティのレベルを一段と高めます。さらに、複数のセキュリティイベントやアラートをダッシュボードで簡単に管理でき、ウェブサイトのセキュリティ状態を把握しやすくなっています。
パフォーマンス向上:画像最適化
サイトのパフォーマンス向上は、サイトの表示・読み込み速度を最適化することを指しています。ユーザーがスムーズにアクセスできるようにする最適な状態を提供したいものです。そのためには、画像の最適化(軽量化)や、コードの最適化、キャッシュの活用が不可欠です。
EWWW Image Optimizer
「EWWW Image Optimizer」は、WordPressサイトの画像を最適化してサイトの読み込み速度を向上させるためのプラグインです。このプラグインは、サイトで使用される画像を自動的に最適化し、高品質な画像を保ちながらファイルサイズを最小限に抑えることができます。EWWW Image Optimizerは、JPEG、PNG、GIFなどの異なる画像形式に変換することが可能です。また、WebPのような高圧縮率の新しい画像形式にも対応しています。
Smush
Smushは、使いやすさと優れた画像最適化機能を備え、ウェブサイトの画像を自動的に最適化し、ファイルサイズを最小化します。
パフォーマンス向上:キャッシュの活用
サイトのパフォーマンスを向上させるために、キャッシュの活用は非常に重要です。キャッシュとは、サイトのページやデータを一時的に保存しておく仕組みで、再度同じページにアクセスした際には、サーバーへの負荷を減らし、読み込み速度を速くすることができます。キャッシュを使うことで、サイトの訪問者は以前に訪れたページをより速く読み込むことができます。初めての訪問者でも、サイトの読み込み速度が速くなり、ページがスムーズに表示されるようになります。
パフォーマンス向上:キャッシュの注意点
キャッシュは便利な機能ですが、注意が必要な点もあります。特にWordPressサイトの運営者にとっては、次のポイントは重要です。
キャッシュはページの更新が反映されない可能性がある
キャッシュはアクセスした時点のデータを保存するため、コンテンツが更新された後も古いデータが表示されることがあります。更新したのに、あれ?前のデータが表示されている・・・といった状態になります。これはユーザーも同様で、訪問者は最新の情報を見逃す可能性があります。
定期的なキャッシュのクリアが必要
WordPressサイトでは、定期的にキャッシュを削除する必要があります。更新されたコンテンツが即座に反映されるように、キャッシュのクリアは必要です。そのためにキャッシュを効果的に管理するためのプラグインを使います。
WordPressでは、キャッシュを管理するプラグインでおすすめなのは、「WP Super Cache」や「W3 Total Cache」などになります。
ブラウザのキャッシュとWordpressのキャッシュは違う!
ブラウザのキャッシュはユーザーの端末に保存されるウェブサイトのデータの一時的なコピーです。それに対して、WordPressのキャッシュはWordPressサイトのパフォーマンス向上のためにサーバー上で生成されるコピーです。
どちらもウェブページの読み込み速度を向上させる効果がありますが、異なる役割なので、WordPressでキャッシュをクリアしてもブラウザのキャッシュは消えていませんので注意しましょう。
パフォーマンス向上:キャッシュを管理するプラグイン
WP Super Cache
このプラグインは、ウェブページを生成する際に発生する処理を軽減し、サイトの読み込み速度を高めるためにキャッシュを活用します。サイトのページが訪れられた際に、その内容を静的なHTMLファイルとして保存することで、次回同じページにアクセスした際にはデータベースからの読み込みが不要になり、高速に表示されます。また、WP Super Cacheは、訪問者がページにアクセスする前に、あらかじめHTMLファイルを生成しておく「事前生成」モードもあります。さらに、CDN対応や、キャッシュのクリアも備えています。
W3 Total Cache
このプラグインは、キャッシュ機能を最大限に活用し、ウェブページの高速な読み込みを実現しています。CSSやJavaScriptの最適化も備えており、CSSやJavaScriptファイルを結合・最小化して、リクエストの数を減らし、読み込み速度を向上させてくれます。初心者にも扱いやすいインターフェースです。
パフォーマンス向上:コードの最適化
サイトのパフォーマンスを改善するには、コードの最適化が不可欠です。余分なスクリプトやプラグインを削除することから始めます。使われていないプラグインや不要なスクリプトは、サイトの読み込み速度を遅くします。できるだけ、WordPressダッシュボードから不要なプラグインを削除し、テーマやスクリプトについても必要なものだけを残します。次に、CSSとJavaScriptを結合・最小化することで、リクエストの数を減らし、ページの読み込み速度を向上させることができます。ただ、この作業は専門的な知識が必要な場合が多いので、今回はコードの最適化ができるプラグインに頼ってみましょう。
Autoptimize
このプラグインは、CSSやJavaScriptの最適化、HTMLの最小化、そしてページキャッシュの設定など、自動的に様々な最適化を行ってくれます。不要なスペースや改行、コメントなどを削除して、CSSやJavaScriptを最小化します。HTMLコードも同様に最適化され、ページの読み込み速度をあげます。また画像を遅延して読み込む機能があり、ページ全体が一気に読み込まれるのを防げます。さらにページキャッシュを有効にし、サイトの再読み込み時にサーバーへの負荷を減らしてくれます。
パフォーマンス向上:データベースクエリの最適化
WordPressサイトでは、データベースと呼ばれる場所に投稿された文章や設定された情報が保存されています。データベースクエリの最適化は、この情報を取得する際の処理を効率的に行うことを指します。ウェブサイトが速く応答し、ユーザーがサイトをスムーズに利用できるようにするための手段です。
- 不要なデータの削除 データベースには不要な情報が蓄積されることがあります。これを削除することで、データベースのサイズが小さくなり、処理が軽くなります。
- データの整理と最適な格納 データを適切に整理し、必要な情報を最も効率的に格納します。これにより、データベースへのアクセスが迅速になります。
- クエリの最適化 ウェブサイトが表示される際に実行されるデータベースクエリ(情報を取得するための命令)を最適化します。これにより、情報を迅速に取得し、サイトの読み込み速度を向上させます。
Query Monitor
「Query Monitor」は、WordPressサイト上で発生するすべてのデータベースクエリやHTTPリクエストをリアルタイムでモニタリングするプラグインです。これにより、特定のページやプラグインがデータベースに対してどれだけのクエリを実行しているかを確認できます。また、クエリの実行時間やクエリのエラーも詳細に把握でき、パフォーマンスの問題を特定するのに役立ちます。
WP-Optimize
「WP-Optimize」は、サイトのデータベースを最適化するための包括的なプラグインで、不要なデータやクエリを削除することでサイトの動作を軽くします。自動的に不要なレコードやクエリを検出し、削除する機能があり、手動で最適化する際にも使いやすいです。また、スケジュールを設定して定期的にデータベースの最適化を行うことも可能です。
WordPressを他のサーバーに移動したい時のプラグイン
WordPressサイトの引っ越し(移行)は、データベースや、ファイルを合わせて、移行先のサーバーにあるWordpress内の正確な場所に移動する必要があります。URLの問題や、サーバーの問題、互換性などがあり、簡単な作業工程ではありません。そういった時に使えるプラグインがあります。無料版では制限もありますので、下記の記事をご参照ください!