Webデザイン唯一の国家資格 ウェブデザイン技能検定とは?

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Webデザイン業界で、唯一の国家資格と呼ばれる、ウェブデザイン技能検定とは、どういった資格なのでしょうか?試験をうけるためには、何が必要なのでしょうか?

ここでは、ウェブデザイン技能検定とはどういったものか?どういった人たちが受験するのか?受験場所・受験期日は?受験内容は?勉強方法は?といった内容について詳しく解説していきます。

目次

ウェブデザイン技能検定とは?

ウェブデザイン技能検定とは、公式サイトによりますと下記の内容になります。

https://www.webdesign.gr.jp/

ウェブデザイン技能検定は、国家検定制度である技能検定制度の一つとして、
厚生労働省より職業能力開発促進法第47条第1項の規定に基づき指定試験機関の指定を受け、
特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会(以下、当協会)が実施するものです。

試験は実技および学科試験で実施され、
関連国際標準規格等に基づきウェブデザインに関する知識・技能、実務能力等が問われます。
1級の合格者には厚生労働大臣より、2級及び3級の合格者には当協会理事長より、
ウェブデザイン技能士の合格証書が発行されます。

厚生労働省により認可された試験機関が実施していることから国家検定となっています。

Webデザイン制作の専門学校や、Webデザインを実施する職業訓練からも毎年多く受検している業界内でも注目度の高い検定です。

3級・2級・1級と区分があり、試験教科はパソコンを使った実技の受検と、Web制作に関する項目全般の学科試験の2つを受検する必要があります。

3級を受検する際に、実技だけ合格してもウェブデザイン技能士3級の資格とはなりません。

実技・学科と合わせて合格で、晴れてウェブデザイン技能士となります。

ウェブデザイン技能検定を取得するメリットは?

例えば、3級のウェブデザイン技能検定を受検し合格したとします。

もちろん履歴書に書く。これがどれぐらいのメリットになるでしょうか?実際のところ、ウェブデザイン技能検定が持っているから就活に有利!ウェブデザイン技能検定を持ってないとWebデザイン会社には就職できないのか?

残念ながら、そういったこともなく、実際はウェブデザイン技能検定の資格を持ってなくても、未経験の場合、今まで制作してきた実績や、ポートフォリオの内容からの技術の判断となります。ただ、指標として、ウェブデザイン技能検定を持っているということは、HTML/CSSの基礎的なところが書ける以外に、インターネットの基礎知識=Web制作に特化した知識を有した人という判断にはなりますので、Web制作業界で仕事をしていくためには、受検しておくのは損ではありません。

ウェブデザイン技能検定の受検勉強方法 まずは3級から

それでは、ウェブデザイン技能検定を受検するためにどういった勉強をするでしょうか?

  • 対策講座とか行っているのか?
  • 独学でも大丈夫か?
  • 未経験でも合格することはできるのか?
  • どんな人達が受検しているのか?

対策講座は行っている公式の教室はないようです。テキストはFOM出版からと、ウィネットさんから学科と実技のテキストが販売されています。

独学でもいけるのか?

3級は独学でも可能です。福岡みやこでも動画を使った学科と実技の講座を行っていますので、ぜひご参照ください。

未経験でも合格することはできるのか?

3級では、ウェブサイトを作成するために必要な知識を学習します。HTML/CSSといったコードの勉強です。実技では、パソコンを使っての受検なので、コードを入力するためのエディタであったり、ウェブデザインの基本的ところから学習を初めることができます。また学科試験では、インターネット用語だったり、聞き慣れないユーザービリティとかW3Cなどが出てくるので、広いネット業界の言葉に慣れてきます。過去問題をひたすらこなしつつ、聞き慣れないインターネット用語は、ノートを作りながらその都度調べていきましょう。用語にも強くなりますし、暗記しておいても損になることは絶対ありません。

受検を考える人たには、Webデザイン業界にいる人・Web制作会社に就職を考えている人・Webデザイン会社ではなくてもネットショップなどを行っている会社で、Web担当者になった
といった方が受検されていますが、今からWebデザインを始めるといった全くの未経験の方も多く受検されています。

ウェブデザイン技能検定概要

受検資格

ランク基準・資格
3  級・ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者
2  級・2年以上の実務経験を有する者
・職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練修了した者
・大学を卒業した者
・高度職業訓練を修了した者
3級の技能検定に合格した者
1  級【実技試験】
・1級の技能検定において、学科試験に合格した者
【学科試験】
・7年以上の実務経験を有する者
・職業高校、短大、高専、高校専攻科、専修学校、各種学校卒業又は普通職業訓練
後、5年以上の実務経験を有する者
・大学卒業後、3年以上の実務経験を有する者
・高度職業訓練修了後、1年以上の実務経験を有する者
2級の技能検定に合格した者であって、その後2年以上の実務経験を有する者
2級・1級においては、各項目のどれかに該当

上記のことから、Web業界が初めての人の場合、いきなり2級や1級の資格を受検することができません、まずは3級の資格を持っておく必要があるということになります。

3級の受検要綱

受検項目学科試験実技試験
試験時間45分60分
受検内容筆記試験
1問〜10問目までは2択
11問〜25問目までは4択
(全25問 マークシート方式)
70%で合格19/25
各試験会場設置のPC(Windouws10)
使用するアプリケーションは、
さくらエディタ
Trapadまたはメモ帳
回答は6問中5択を選択
デスクトップにある問題を指定フォルダに回答
受検手数料5,000円35歳以上は5,000円
35歳未満は3,000円

受検回数は年に4回実施され、受検場所は、下記の通りとなっています。

  • 1回目 北海道(3級のみ)、東京、愛知、大阪、福岡
  • 2回目 全国主要都市
  • 3回目 全国主要都市 (1級学科は東京、大阪、福岡)
  • 4回目 全国主要都市 (1級実技は東京、大阪)

学科試験の試験範囲

下記の内容が出ており過去問の傾向も同一の内容が多くでるところから過去問を抑えつつ、過去問に出てくる用語を、調べながらまとめる学習方法となります。

  1. インターネット概論
    1. インターネット
    2. ネットワーク技術
    3. インターネットにおける標準規格 関連規格と傾向
    4. ウェブブラウジング
    5. ワールドワイドウェブ(WWW)セキュリティ技術
    6. インターネット最新動向と事例
  2. ワールドワイドウェブ(WWW)法務
    1. 知的財産権とインターネット
  3. ウェブデザイン技術
    1. ハイパテキストマーク付け言語お よび拡張可能なハイパテキストマーク付 け言語(HTML・XHTML)とそのコーディング 技術
    2. スタイルシート(CSS)とそのコーディング技術
    3. スクリプト
  4. ウェブ標準
  5. ウェブビジュアルデザイン
    1. .ページデザインおよびレイアウト
    2. マルチメディアと動的表現
  6. ウェブインフォメーションデザイン
    1. インフォメーションデザイン
    2. インタフェースデザイン
    3. ユーザビリティ
  7. アクセシビリティ・ユニバーサルデザ イン
  8. ウェブサイト設計・構築技術
  9. ウェブサイト運用・管理技術
  10. 安全衛生・作業環境構築

3級学科と実技試験の過去問とその動画

ウェブデザイン技能検定は、その時期より3回前までは過去問題が公表されています。学科は問題と回答・実技は問題のみ掲載されています。

それ以前の学科の過去問題とまた出題と傾向の動画は下記ページにありますので、学習に役立ててください。

また、実技においては参考図書(FOM出版 ウェブデザイン技能検定過去問題3級(よくわかるマスター) )の素材を使って実技のシュミレーションを行っています。

改訂版 ウェブデザイン技能検定 3級 過去問題集 (よくわかるマスター)

■インターネットスキル認定普及協会公認「ウェブデザイン技能検定」の過去問題集
Web業界唯一の国家検定「ウェブデザイン技能検定」の主催元である、特定非営利活動法人 インターネットスキル認定普及協会が手がけた公認の過去問題集です。

■出題形式に慣れることが肝心!7回分の過去問題を学習できる!
多くの過去問題を解くことで出題形式に慣れ、本番でも落ち着いて実力発揮ができます。本書では、令和2年度から令和3年度までの過去問題を収録しています。

最新の実技課題の要綱と確認しつつ動画を使って学習を進めてください。

ウェブデザイン技能検定 3級実技の問題を解いてみた!

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