Webデザイナーがオススメする「ブランドロゴにも使われている」超ド定番フォント 欧文・日本語

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デザインのクオリティを左右する要素の一つにフォント選びがあります。フォントは単なる文字のスタイルではなく、メッセージのトーンや印象を伝える重要なツールです。しかし、数多くのフォントからどれを選べば良いのか迷ってしまうことも少なくありません。

Webデザイナーが実際に使っている定番フォントを欧文フォントと日本語フォントに分けて紹介します。それぞれの特徴や使用例、さらには無料・有料の違いも解説。加えて、WindowsとMacで利用できるフォントの違いについても触れています。

デザインの目的やターゲットに合ったフォントを選ぶことで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。このガイドを参考に、自分にぴったりのフォントを見つけてみましょう!

目次

欧文フォント

Helvetica

  • サンセリフ体で、シンプルかつモダン。どんなデザインにもなじむ汎用性の高さが魅力
  • ブランドロゴ(Panasonic、Microsoft、evian、MUJI、Nestlé、Francfranc、FENDI、BMWなど)、看板、印刷物。
  • 有料。ライセンスが必要ですが、多くのデザインソフトに類似フォントが含まれることがあります。

Futura

  • 幾何学的なフォルムと均整の取れたデザインが特徴。未来的でクリーンな印象を与える。
  • ロゴ(LOUIS VUITTON、Volkswagen、Calvin Klein、OMEGAなど)、パッケージデザイン。
  • 有料

Garamond

  • エレガントでクラシックなセリフ体。高級感のある印刷物や書籍に最適。
  • 書籍の本文フォント、ブランドロゴ(Abercrombie & Fitch)
  • 無料版(EB Garamondなど)と有料版が存在。

Baskerville

  • 高い可読性と洗練されたデザインが特徴。伝統的な場面で使用されることが多い。
  • 書籍、公式書類、ハイエンドなブランド。
  • 一部ソフトウェアに標準搭載。

Times New Roman

  • 伝統的なセリフ体。公式文書や論文など、フォーマルな場面に適している。
  • 書類、新聞。
  • 一般的に無料(標準搭載)。

Arial

  • シンプルで無駄がなく、幅広い用途に使える。Helveticaの代替としてもよく使用される。
  • Web、プレゼン資料。
  • 一般的に無料(標準搭載)。

Roboto

  • モダンなデザインと優れた可読性を両立。Googleのマテリアルデザインで採用されている。
  • Webデザイン、アプリUI。
  • 無料。

Lato

  • 柔らかい曲線とモダンなスタイルで、親しみやすい印象を与える。
  • Webサイトのボディテキスト、プレゼン資料。
  • 無料。

Montserrat

  • スタイリッシュで都会的な印象を与えるサンセリフ体。太さのバリエーションが豊富。見本はLight
  • 見出し、ロゴ(特にWebでの使用が多い)。
  • 無料。

日本語フォント

ヒラギノ角ゴシック (Hiragino Kaku Gothic)

ヒラギノ角ゴシック (Hiragino Kaku Gothic) は、株式会社モリサワが開発した日本語のフォントファミリーの一つです。このフォントは、特にデジタルコンテンツや印刷物など、さまざまなメディアで使用されることが多く、非常に人気があります。視認性と読みやすさが求められるタイトルや本文に適しています。

モダンで視認性が高い
ヒラギノ角ゴシックは、現代的で洗練されたデザインが特徴です。シンプルで直線的なラインが目立ち、視認性に優れており、長時間の読書やウェブサイトなどでも快適に使用できます。

角張ったデザイン
「角ゴシック」という名前の通り、文字の角がシャープで、丸みを帯びたゴシック体(明朝体に対して)とは異なります。この角張ったデザインが、文字に力強さと安定感を与えています。

バリエーションが豊富
ヒラギノ角ゴシックは、ウェイト(太さ)やスタイル(レギュラー、ボールド、ライトなど)によってバリエーションが豊富で、デザインや用途に応じて柔軟に選ぶことができます。

モリサワの提供
ヒラギノフォントは、モリサワ社が提供する商用フォントであり、多くのパソコンやデザインソフトウェアに標準搭載されているため、普段からよく目にするフォントでもあります。

ヒラギノ明朝 (Hiragino Mincho)

ヒラギノ明朝 (Hiragino Mincho) は、ヒラギノ角ゴシックと並び、広く使用されているフォント。ヒラギノ明朝は、その洗練された美しいデザインと高い可読性から、長い間日本語の印刷物やデジタルコンテンツで広く使用されてきました。日本語の伝統的なフォントとして、特に日本語テキストが主役のコンテンツにおいて非常に重宝されます。

繊細で優雅なデザイン
ヒラギノ明朝は、伝統的な明朝体の特徴を持ちつつ、モダンで洗練されたデザインが特徴です。字形は細く、端正で優雅な印象を与えます。特に縦書きにおいて、その美しさが際立ちます。

明朝体の特徴
明朝体は、縦線が太く横線が細いという特徴があり、書体全体に動きやリズムが感じられます。ヒラギノ明朝は、この特徴を現代的に解釈し、視認性や読みやすさを高めるような工夫がされています。

バリエーション
ヒラギノ明朝は、レギュラーやボールドなどの太さや、イタリック体など、複数のスタイルを提供しています。これにより、デザインのニーズに合わせて柔軟に使うことができます。

高品質な書体設計
ヒラギノ明朝は、非常に精密にデザインされており、印刷やデジタル表示において、非常に高い品質を誇ります。特に小さい文字でも読みやすいことが特徴です。

源ノ明朝 (Source Han Serif)

源ノ明朝 (Source Han Serif) は、AdobeとGoogleが共同で開発したオープンソースの日本語明朝体フォントです。このフォントは、特に日本語を含む多言語対応を意識したデザインが特徴で、Adobeの「Source」シリーズの一部として提供されています。源ノ明朝は、明朝体の伝統的なスタイルを踏襲しつつ、モダンで洗練されたデザインがされています。

Source Han Serif(源ノ明朝)はオープンソースフォントであり、商用・非商用問わず自由に利用できます。GitHubでソースコードが公開されており、誰でもダウンロードして使用したり、改変することができます。

多言語対応
源ノ明朝は、日本語のほか、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語(ハングル)、英語など、複数の言語をサポートしています。そのため、国際的なプロジェクトや多言語対応が求められる場面で非常に便利です。

明朝体の特徴
明朝体は、縦線が太く横線が細いという特徴的な書体スタイルを持ち、読みやすさや優雅さが求められる文書に適しています。源ノ明朝も、この伝統的なスタイルを継承しつつ、現代的で視認性が高く、デジタルメディアや印刷物にも適したデザインです。

文字の可読性
細部にこだわりが感じられるデザインが特徴で、特に小さな文字やディスプレイ上での可読性に配慮されています。日本語における字形の美しさと視認性が両立しており、長文の読書にも適しています。

ウェイト(太さ)のバリエーション
Source Han Serif には、複数のウェイト(レギュラー、ボールド、ブラックなど)があり、デザインのニーズに応じて太さを選ぶことができます。また、書体のバリエーションが豊富で、柔軟に活用できます。

源ノ角ゴシック (Source Han Sans)

源ノ角ゴシック (Source Han Sans) は、AdobeとGoogleが共同で開発したオープンソースの日本語サンセリフ体(ゴシック体)フォントです。このフォントは、明朝体である「源ノ明朝 (Source Han Serif)」のサンセリフバージョンとして、多言語対応を意識したデザインとなっており、特にモダンでクリーンな印象を与えることが特徴です。

オープンソース Source Han Sans(源ノ角ゴシック)は、オープンソースフォントとして提供されており、誰でも無料で使用できます。商用・非商用問わず利用可能で、GitHubからダウンロードできます。また、フォントのソースコードも公開されており、カスタマイズが可能です。

多言語対応
源ノ角ゴシックは、簡体字・繁体字・日本語・韓国語・英語など、複数の言語に対応しています。この多言語対応は、国際的なデザインプロジェクトや、言語が混在するコンテンツで特に役立ちます。

サンセリフ体の特徴
サンセリフ体は、文字の端にセリフ(飾り線)がないのが特徴です。これにより、クリーンでモダンな印象を与え、デジタルメディアやアプリケーションなどでの使用に適しています。源ノ角ゴシックも、直線的でシャープなデザインが特徴で、視認性が高いです。

可読性の高さ
細部までデザインが洗練されており、特に小さな文字やディスプレイでの可読性が優れています。また、さまざまなサイズで使っても、安定した視認性を提供します。

ウェイト(太さ)のバリエーションSource Han Sans には、複数のウェイト(レギュラー、ボールド、ブラックなど)があります。これにより、デザインのニーズに合わせて、タイトルや本文、強調表示など、さまざまな用途に応じたフォントを選ぶことができます。

筑紫丸ゴシック

筑紫ゴシック(ちくしゴシック)は、筑紫フォントの一部として、和文フォントデザインにおける重要なフォントファミリーです。モリサワが提供するこのフォントは、デザイン性が高く、特に可読性と美しいバランスが特徴です。他のバリエーションに、筑紫ゴシック Pro筑紫丸ゴシック筑紫ゴシック リュウミンがあります。

洗練されたゴシック体

筑紫ゴシックは、伝統的なゴシック体をベースにしつつ、現代的な美しさを取り入れたフォントです。角張った部分を優しく、丸みを帯びたデザインにすることで、視認性を保ちながらも柔らかな印象を与えます。

幅広いウェイト

筑紫ゴシックは、様々な太さのウェイト(ライト、レギュラー、ボールドなど)が提供されており、用途に応じて適切な太さを選ぶことができます。これにより、見出しから本文まで幅広いデザインに対応できます。

高い可読性

筑紫ゴシックは、特にウェブや印刷物で使いやすく、視認性が非常に高いため、長時間目にしても疲れにくいという特徴があります。細部にまで工夫が施されており、文字間や行間が程よく設計されています。

和文と欧文の調和

筑紫ゴシックは、和文フォントの特徴を生かしつつ、欧文との組み合わせにも適しています。日本語と英語を混在させたデザインにおいても、バランス良く調和するため、デザインの自由度が広がります。

小塚ゴシック (Kozuka Gothic)

小塚ゴシック (Kozuka Gothic) は、モリサワが提供する非常に有名な和文ゴシック体フォントです。小塚ゴシックは、高い可読性とデザイン性が評価され、特にプロフェッショナルな印刷物やウェブデザインで広く使用されています。小塚明朝 (Kozuka Mincho)

シンプルで洗練されたデザイン

  • 小塚ゴシックは、角張った部分と柔らかなラインのバランスが良く、シンプルで洗練された印象を与えるフォントです。モダンでありながらも、読みやすさを犠牲にしない設計がされています。

高い可読性

  • 小塚ゴシックは、特に長文を扱う際にも疲れにくく、視認性が非常に高いことが特徴です。各文字が均等に配置され、文字間が程よく開いているため、細かい部分までしっかりと読みやすいです。

複数のウェイト

  • 小塚ゴシックは、複数のウェイト(太さ)を持っており、用途に応じてレギュラー、ボールド、ライトなどを選択できます。これにより、見出しや本文、強調したい部分まで柔軟に使い分けることができます。

モリサワの高品質フォント

  • モリサワのフォントとして、高品質な印刷物に対応できる設計がされています。商業印刷、広告、ポスター、ウェブデザインなど、幅広いメディアで使用されています。

欧文フォントとの調和

小塚ゴシックは、和文フォントでありながら、欧文フォントとの組み合わせにも優れたバランスを保ちます。そのため、日英混在のデザインでも違和感なく使用できます。

WindowsとMacの標準日本語フォントの違い

Windows: 主に「メイリオ」や「游ゴシック」が標準搭載されています。
Mac: 「ヒラギノ角ゴシック」や「游ゴシック体」が標準フォントとして使用されています。
同じ「游ゴシック」でも、WindowsとMacで名称やウェイト(太さ)のバリエーションに違いがあります。 例えば、Windowsでは「游ゴシック」が搭載され、Macでは「游ゴシック体」として認識されます。
また、利用可能なウェイトにも差異があり、デザイン時には注意が必要です。

フォントを購入できるサイト

フォントを安全に購入できるサイトをご紹介しています。

デザインポケット

国内最大級のフォント販売サイトで、主要なフォントメーカーの書体や希少な書体を多数取り扱っています。

フォントファクトリー

和文・欧文・デザイン書体のダウンロード販売サイトで、明朝体・ゴシック体・筆文字など、デザイナー向けのフォントを豊富に揃えています。

モリサワ

高品質なフォントで知られるメーカーで、公式サイトから直接フォントを購入できます。

SANKOU! font

商用可能な日本語の有料・フリーフォントを検索できるサイトで、定番・人気のフォントを多数紹介しています。

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